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ククリア王国 ユウタロウの日記23

夫婦デートでの一幕。
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ユウタロウ、ものすっごくガン見w
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■娘誕生と、親友の結婚式

143年10日
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朝からスケジュール確認。今日の僕の予定は忙しい。

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そうだよ!
ついに、今日が出産日!
そわそわと落ち着きのない僕だけれど、それでもウイコちゃんの傍にいたい…!
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ウイコちゃんも、なんだかすごく嬉しそうで、ちょっぴり不安そう。
鼻からスイカが出るほど痛いんでしょ…?男の僕には想像できないよ…。
サンチャゴさんも、「俺は子供がいないからな…何もアドバイスできなくてすまん。」って言ってたんだ。女の人って、つくづくすごいな、って思う。

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「ユウタロウさん、今日は牧場に行かなくていいの…?」
「えっ?」
「ラダやココイたちのお世話…」
「ば、ばかっ!ウイコちゃんをひとりにするわけないだろ…!」
「…ありがとう…」

ウイコちゃんが、僕の手を握り返してそうつぶやいた。
そのとき、ただ傍にいるっていうのが、今はどれだけ彼女のちからになるのかを知ったんだ。

「ごめんくださーい。」
玄関で声がして、イスカの乙女が入ってきた。

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ゼノヴィアさんと挨拶したとき僕は彼女の、「不器用な性格」というのが気になってしまった。
それを察したのか彼女は、
「不器用なのは性格だけです。お産はしっかり勤めますから任せてください!」
「は、はぁ…」
「よく心配されるんですよ。気にしてないので」
ニコリと笑って彼女は言った。

けれど彼女は自分で自分をよく理解している通り、その性格が災いしてか、婚期を幾度も逃すことになる。
ということを、このとき誰も知る由もなかった…。

「お湯は沸かしてありますか?」
「は、はい…!」
「あとは清潔な布を…」


「う…うまれる…」

ウイコちゃんのひとことで、僕らは急いで寝室へ向かった。

「さぁ、わたしがいるからもう安心ですよ~!傍に旦那さんもついていてくれてますからね!」
「ウイコちゃん!」
僕はウイコちゃんの手を握っているだけで精一杯だった。とても苦しそうだ。
「ふぅ、ふぅ…はぁ…」

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その瞬間、僕は天使を見た気がした。
そうか…彼らはずっと、彼女の、、僕らの傍にいたんだ…

天使は美しいほほえみを浮かべて、ウイコちゃんを見つめていた。

まぶしくらいの白い翼をひらいてみせて、僕にも微笑みをなげかけていた。

「おぎゃー!おぎゃーー!」
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赤ん坊の泣き声で、僕は我に返った。

「まぁ、なんて可愛い!女の子ですよ!」

「ウイコちゃん!よく頑張ったね…! …ウイコちゃん…?」
ウイコちゃんはまだ、整わない息の中でつぶやいていた。
「はぁ、はぁ、ふぅ、ふぅ…うれしい……女の子…女の子だなんて…」
僕も改めて、わが子を見た。
産湯に浸かっているわが子を…。


色白で、金髪の、それはそれは美しい女の子。
僕にはほんとに、透き通るように美しい女の子に見えて感動した。

「ぼ…僕に似なくてよかった…」
ぽろりと涙が出た。本気で心から言ったのに、ウイコちゃんとイスカの乙女は笑い出した。

「ユウタロウさん…そんなこと、ないよ…。目が、あなたにそっくりじゃない。素直ないい目だわ。」
「女の子は父親に似るって、言いますしね」
ふたりはくすくすと楽しそうに笑っていた。


僕ら夫婦の間に、新しく家族ができた。
彼女には、「ユウナ」という名前を与えた。

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うれしくて、うれしくて、ついつい顔がにやけてしまう。
「ピンクの服、着せてもらったのか」
「ダァダァ」

「じゃあ、わたしはこれで。ユウナちゃん、新しい王国の一員として、これからどうぞよろしくね!」
ゼノヴィアさんは、明るくそう言って帰って行った。


「ウイコちゃん、とりあえず、ご飯食べる?」
僕はベッドにいるウイコちゃんに声をかけた。
「そうだね、何か食べよっか。ユウタロウさんも、何も食べてないでしょ?朝から^^」

ご飯を食べ終わってから、ウイコちゃんはまた寝室に戻って、ユウナに寄り添っていた。
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ふたりが、とても愛おしかった。


午後。
ルイの結婚式に参列。
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参列…してるつもりだよ…!
(なんかうまく参加できなかったの!w時間には間に合ってたのに…!)

「ユウタロウ…!おまっ!一番前の席で…!(恥ずかしいヤツだな!)」
「ご、ごめん…」ヘヘヘ(´∀`;)<こ、こんなハズじゃ…;;

ちゅっ!
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でも、いいシーンは一番前の席で見れたよ!
ルイもサンチャゴさんが神父さんでうらやましいな。

そんなことを考えていたら、サンチャゴさんと目が合った。
ニコニコと嬉しそうだ。

なんかこの仕事、楽しんでやっているようだ。よかった。


ルイの結婚式が終わったあと、ちょっと市場に寄って帰宅。
目当てはこれ。
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「おみやげだよ~」
「まぁ、ユウタロウさんたらwユウナには、まだ早いんじゃないかな?w」
「いいの、いいの^^」

ミルクだって、僕が飲ませてあげるんだから!
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「ユウタロウさん、ミルク飲ませるの上手ね」
ウイコちゃんが感心しながら言ってくれた。
「うん。僕、年の離れた妹がいたんだ、故郷に。」
「そうだったの。どうりで抱っこも上手だなって、思ったんだわ」

そうそう、それからウイコちゃんにも。
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「ふふふ。こうして、ユウタロウさんからプレゼントもらったのって、婚約のときの指輪以来かも。うれしいな」
「そ、そうだよね。今まで、仕事仕事だったから…。これからも、よろしくね」
「もちろん。こちらこそ、よろしくね^^」


窓から吹いてきた風の中に、夏の気配がしていた。




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(おまけ)

ルイ・マリー「俺の出番、少なくなかった?冒頭には『娘の誕生と親友の結婚式』って、サブタイトルらしきもの、入ってんじゃん。おまえんちの記事やたら長いんだよ!しかも結婚式参加できないってどうゆうことだよ!」
ユウタロウ「ギブー!首!首しまってるって!!」
ルイ・マリー「俺んちに女の子が生まれたって、おまえのうちには嫁にやらねーからなっ!」
ユウタロウ「僕んちに生まれた子だって、女の子だったよ!!(T∀T)」



つづく…
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